ねど様作品

ねど様作品

穢れ落としの湖

天使の仕事は、死んだ地上界の生き物の魂を天上界へ運ぶこと。しかし、それは死んだ後の生き物に限られ、死の瞬間に立ち会ってしまうと死の匂いが羽へと染み込み、やがては死を司る堕天使へと変貌してしまう。もしそうなってしまった場合は、やむを得ず処刑...
ねど様作品

歌が響く滝壺になるために

「本当に最悪!ジェラームス!あなたのせいよ!」 円形状の滝壺に囲まれた岩の上、そこに一人の女性と馬がいた。馬の傍に座り込んだ女性は、夜の闇のように美しい黒髪を一本にまとめ上げ、それを風に揺らしている。優しい大地と同じ色をした馬は、女性の顔の隣へ首を垂れていた。 「しかしティウラ様、私とてまさかこんなところで羽を奪われるとは思ってもおりませんでした」 「言い訳は無用!アルオーの街天馬から借りた羽を水の妖精に奪われるし、歩いても飛んでも移動できない滝の真ん中に降りるし、これじゃあ明日の歌の披露会に間に合わないわ!」 「滝の真ん中に舞台があるなんて珍しい、と言ってここに降りることを強要したのはティウラ様ではありませんか……」
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